スパイ教室原作厨の厄介な語り
原作は原作。アニメはアニメ。コミカライズはコミカライズ。と割り切って過ごしていたけど、スパイ教室に限っては自分の中の原作厨が暴れ散らかしているので消化しておきたいと思ってこんな記事を書いてます。
先に言っておくと、アニメスパイ教室のアンチでは絶対にないし、毎週楽しく見ています。
※アニメスパイ教室の4話までのネタバレと原作のネタバレが入ります。
※どうしようもない原作厨の語りなので苦手な方はブラウザバック推奨。
さて、自分が暴れ散らかしてしまった理由は極論1つで、3話最後の展開がどーーーーーーしても納得できなかったからです。
3話最後は、7人の少女が実は8人でした!ということでエルナがギードの不意をつくのが見せ場です。アニメスパイ教室では、エルナは3話まで一切の出番がなく、ぽっと出の8人目でした。
けれど原作ではエルナは早い段階で登場しています。
ー原作語りー
そもそも原作1巻では、アニメの1話→2話Aパート→4話→2話Bパート→3話と進んでいます。
なのでエルナは100ページ目くらいで普通に出てきます。
じゃあ原作では元から8人って知ってるじゃねえかよって話ですが、実は自分は7人だと思って読んでいました。
リリィ、エルナ、クラウス以外の少女の名前は最終盤まで明かされず、「赤髪の少女」「青銀髪の少女」のように書かれています。また、セリフの数も少ないので、注意深く読んでいない限り「リリィとエルナと@5」というノリで進めてしまいます。
だからギードに7人が倒され、残り0と言った時に、「あれ、エルナは??」と思うわけです。
そして読者に「もしかして8人?」と思わせてからの盛り上げ方が丁寧に描かれていて、読者の期待を煽らせ、エルナが刺したシーンがより際立ちます。
個人的にはエルナがぽっと出になってしまったよりも、竹町先生(原作者)の文章がほぼカットされたのがうぎゃあああああっていうポイントです。(アニメを見てる人はエルナの存在を知らないので、期待を煽らすなんて無理だから仕方ないけど)
要するに、少女が実は8人でしたというのはギードだけではなく読者も同時に知ることになります。叙述トリックというやつです。
アニメでもギードと一緒に8人目の存在を知るわけですが、「エルナの存在を知っているかどうか」という一点が違うだけで受ける印象が全然違ってきます。
1巻はリリィ主役回ですが、エルナの物語でもあります。それが丸々カットされたままクライマックスまで行ったのがうぎゃああああポイントです。
じゃあどうすればお前は納得したんだよという話ですが、それもわからないです。
アニメはラノベと違って視覚的に8人見えてしまうので、いくらリリィが「7人で〜」と言っても、いや8人おるやないかいとなってしまいます。
これは原作者の方も原作ファンも頭抱えていたと思います。
正直アニメ化が決まった段階からこのパターンは想定していたし、3話見終わった後もそうするしかないよな〜とは思いました。
でも、それでも、これでスパイ教室が世に広まるのが違いすぎてむぎゃああという感じです。
以上。厄介な語りでした。
原作厨が勝手に暴れてるだけで、アニメの出来自体はめっちゃいいですし、普通に楽しく見ているというのはもう一度言っておきます。